相続によって入手した土地を売却する時には、路線価が関わってくる場合があります。
路線価は売却価格を変動させる要素でもあるので、土地の価値を知るためにも路線価について知っておきましょう。
今回は路線価というものが何か、その調べ方についても紹介していきます。
宅地を評価する路線価とは?土地売却前に把握しよう
路線価というのは、道路に面している土地の評価額のことです。
路線価を把握していれば、路線価に土地面積を掛けることで、土地を相続した時の相続税や贈与税についての計算もできます。
土地の評価額とされている路線価は、土地の売却査定額を決めるための一つの目安です。
そのため、路線価=実際に売買される時の実勢価格というわけではありません。
土地の特性や、周辺にある施設などの経済状況によって、土地の価格は変わってきます。
なので、路線価以外にも、こうした土地の周辺状況をもとにして売却の査定額を導き出していくので、路線価だけで実勢価格を把握することはできません。
実際の売買価格を把握したい時には路線価だけで把握することはできませんが、土地の価格を知っておきたいという方は、定期的に路線価をチェックしておきましょう。
売却価格の目安である路線価を調べる方法について
路線価を把握するためには、国税庁が公開している「路線価図・評価倍率表」のサイトにアクセスする必要があります。
路線価図・評価倍率表から調べたいエリアを指定してから「路線価図」を選択して、市区町村と地名を選ぶことで、目的の土地の路線価図を見ることができます。
該当したエリアの図を出すことで、道路上に「270D」や「265D」という数字とアルファベットが表記されており、これが路線価となります。
道路に面した土地の部分で、1平方メートルあたりの価格が確認できるようになっており、千円単位での表記となっています。
なので、270Dなら27万円、265Dなら26万5千円と読み取るようになります。
路線価を把握すれば、路線価から実勢価格の目安を計算することができます。
図で表記されている路線価は、公示地価の0.8倍ほどで設定されているので、公示地価を1.1~1.2倍することで、実勢価格の目安を導き出せます。
路線価÷0.8×1.1が実勢価格の目安となるので、土地の売却を決めた時には、土地が大体どれだけの価格になるのかを把握したい時にこちらの計算を利用してみてください。