相続した土地を売却する際には、境界確定測量をすることが必要です。
今回は境界確定測量とは何か、なぜ必要なのかをまず解説したうえで費用の目安や、「測量は誰に依頼するべきなのか」についても説明します。
土地売却の際に必要となる境界確定測量とは?何のために必要?
相続した土地を売却する際に必要とされる境界確定測量とは「土地の境界線をはっきりさせて、土地の正確な面積を明らかにするためのもの」です。
「そんなことをしなくても、親や祖父母の世代に測量してもらった際の測量図があるからこれを使えばいいじゃないか」と思う人もいるでしょうが、古い測量技術で測られて作成された測量図は正確でないケースも多々あるため、買主側から断られてしまう可能性もあります。
「数年前にきちんと測量してもらったばかり」というような状態であればその測量図を使ってもまず問題ないでしょうが、測量図がない場合やあっても古い場合は、その土地取引を円滑に進めるためにも、土地の境界と面積を今一度正確な測量技術で明確にして、買主に安心感を与えることが必要です。
土地売却の際の境界確定測量の費用の目安は?測量は誰に頼むべき?
土地売却をスムーズにするために必要な境界確定測量ですが、気になるのはその費用です。
境界確定測量にかかる費用総額の目安は、100㎡程度の土地で40万円~100万円程度です。
境界確定測量は官民立ち合いが必要となる分、一般的な現況測量よりも費用がかさみます。
また、隣地所有者の数が多くなればなるほど、立ち合いの人数や必要な日にちなども増えるため高くなりがちです。
そして、この境界確定測量を誰に依頼するべきか、という点ですが、測量士ではなく土地家屋調査士に依頼しましょう。
測量士も測量はできますが登記を目的とする測量はできません。
これに対して土地家屋調査士は測量と登記業務の両方ができるという強みがあるため、土地家屋調査士に依頼するのが正解となるのです。
なお、先ほど100㎡程度の境界確定測量の費用総額の目安は40万円~100万円程度、とのべましたが、測量費は土地家屋調査士によって多少の差があるので、もしお知り合いの土地家屋調査士さんがいらっしゃらないようでしたら、信頼できる土地家屋調査士さんをご紹介致しますので、ご相談ください。