マンション売却を検討しているのであれば「そのマンションの大規模修繕のタイミングはいつになるのか」を知っておくことは非常に重要です。
今回はその理由について説明します!
マンション売却で大規模修繕のタイミングが重要な理由とは
マンション売却の際に、そのマンションの大規模修繕のタイミングを知っておくことが重要な一番の理由としては「大規模修繕が始まる前のタイミングで売るほうが売れやすい」というのが挙げられます。
マンションの大規模修繕というのは、小規模マンションでも数か月、大規模マンションなら半年以上かかるのが一般的で、さらにタワーマンションなら場合によっては数年もの期間がかかるケースもあります。
そして、この大規模修繕期間中はマンションが売却しにくい期間でもあります。
大規模修繕期間中は採光や通風の制限、騒音や振動、塗料などのにおいも発生するため、そのタイミングでマンションを購入しようと考える人はほとんどいません。
それにマンションを購入する側の立場から見れば「大規模修繕後、マンションはどのような状態になるのか」を見届けてから購入を検討したいと思うのも当然の心理です。
そして、大規模修繕が終わってマンションがきれいになったからといって、また売却しやすい状態になるというわけではありません。
次にその理由について説明しましょう。
マンション売却が大規模修繕後だと修繕積立金が上がり不利になる?
「マンションの大規模修繕期間中は売却しにくいというのはわかったけれど、それなら、大規模修繕が終わってマンションがきれいな状態になってからの売却は問題ないのでは」と思う人もいるでしょう。
しかし、大規模修繕後は「かなりの確率で、修繕積立金が値上がりする」という事実があります。
「マンションの築年数が増えれば増えるほど大規模修繕の際に修繕が必要な箇所も増える」「そもそも当初の修繕積立金の見立てが甘かった」「長い年月の間に工事費が高騰してしまった」などの理由で値上げせざるを得ないという事態になるケースが多いのです。
「修繕積立金が高額」というのもマンション売却において大きな足かせになってしまいますので、そうした足かせができてしまう前、つまり大規模修繕が始まる前のタイミングでマンションを売却するのが好ましい、ということです。