「限界マンション」というワードを聞いたことがあるでしょうか?
その名の通り「維持管理の限界をむかえたマンション」のことです。
築年数だけでなく、維持管理が難しくなることで老朽化と空室化が進む「限界マンション」は空き家問題のひとつなのです。
マンションに住んでいる人にとっては、心配な話ですよね。
そこで、限界マンションとなる築年数の目安や売却方法、予防策などをご紹介します。
限界マンションと築年数の目安とは?
メンテナンスの有無によって違いはありますが、限界マンションには築年数が少なからず関係しています。
目安として築30~50年のマンションでは建て替えや大規模修繕が必要です。
これらのメンテナンスを行う環境が整っていない場合は限界マンションになる危険性が高くなると考えられます。
反対にメンテナンスを定期的に行っているマンションでは、50年を過ぎても限界マンションとはよばれません。
限界マンションの売却方法とは?
マンションは築20年を超えると、資産価値が大幅に下がりはじめます。
立地が良く、適正に維持されているマンションであればいいのですが、空室が増えているなどの不安があるなら早めに売却するのも選択肢のひとつです。
売却するときは、マンションの査定額を信頼のできる会社に出してもらいましょう。
また、すでに限界マンションに住んでいる場合は「価格を下げて売る」他に、マンションの建て替えを計画している「不動産会社が買い取ってくれる」場合もあります。
どちらにしても、不動産会社に相談して情報を集めるのがコツです。
限界マンションになる理由と予防策とは?
限界マンションになる理由はいくつかあります。
●建物の劣化に対して修繕やメンテナンスをおこなわない
●空室が増え管理費や修繕積立金が計画通り回収できない
●管理組合の機能不全で大規模修繕などの提案や計画がされない…など
このような理由で負のサイクルがおきてしまうと、限界マンションに近づいてしまいます。
予防策としては、マンションの状態に合わせて修繕やメンテナンスを計画的に行い、空室を増やさないことです。
そのためには、管理組合の総会や議事録などで修繕計画を共有するなど、マンションの将来に関心を持つことをおすすめします。