家を建てるときにコンセントの位置は見落としがちですが、快適な住まいのためにも気をつけたいポイントの1つです。
家庭で使う電化製品は増えているので、十分な余裕をもった配線計画をしておかないと将来的に不足して困ることにもなるでしょう。
今回は、マイホームで必要なコンセントの数と注意点について解説します。
マイホームで必要なコンセントの数はいくつ?
家を建てるときは、図面が決まった後に家具や家電の配置を想定し、配線計画を練っていきます。
コンセントの設置数は2畳あたり1か所(2口以上)が目安となるので、通常の部屋では4.5畳~6畳で3個、6畳~8畳で4個、8畳~10畳で5個くらいが一般的でしょう。
コンセントは1か所につき2口または3口あるタイプが主流です。
たとえば6畳の寝室なら6~8口くらいコンセントの準備があれば、通常なら問題ないでしょう。
ただしコンセントは余っても問題はありませんが、家が建ってからコンセントを追加するのは大変です。
スマートフォンやタブレットを個人所有したり、将来的に電化製品が増えたりすることを考慮すると、コンセントは今後も見据えて十分に余裕をもった数で設置しておくと安心です。
マイホームのコンセントの数はどう決める?注意点を解説
では次に、マイホームのコンセントについて注意点を見ていきましょう。
十分に余裕のある数を設置する
現状では十分な数があると思っても、長く住むマイホームでは家族が増えたり部屋の使い方を変えたりするケースも考えられます。
家族が増えると必要なコンセント数が一気に増えるので、将来的な想定を十分にしておきましょう。
高齢者が使いやすい高さに配慮する
高齢者がいる家庭では、低い位置にコンセントがあると、差し込むときにかがむのが大変で、腰を痛めることにつながる恐れがあります。
通常は床下から25cmの高さが多いコンセントですが、高齢者にとっては床下45cmくらいのほうが使いやすいのでおすすめです。
家具の配置後を考慮して位置を決める
よくあるミスとして、コンセントが家具のうしろに隠れてしまい、使用できなくなるケースがあります。
図面だけではなく実際に家具を配置したときを考えて、コンセントの位置を決めるといいでしょう。
テレビまわりやキッチンの配線計画は慎重に
電化製品を多く使うエリアの配線は、後から機器が増える可能性を考慮して十分なコンセント数を確保しましょう。
コンセントまわりの掃除はしっかりと
コンセントや配線コードにほこりがたまると火災を引き起こすので危険です。
テレビ裏の配線など忘れがちな部分も、防火のため定期的に掃除しましょう。