住まいに太陽光発電を設置する方が増えている一方で、太陽光発電付き不動産の売却を希望される方も少なくありません。
そして、太陽光発電付き不動産の売却を検討されている方の多くが、「設置費用がかかったぶん、高値で売却したい」とお考えでしょう。
今回は、太陽光発電付き不動産の売却額が高くなるケースや売却する際のコツを解説します。
太陽光発電付き不動産の売却額が高くなるケースとは?
太陽光発電付き不動産の売却額が、高くなるケースとして考えられるのは2つです。
まず1つ目が、売電期間が長く残っているケースです。
太陽光発電付き住宅を購入すると、太陽光発電の設置から10年にわたり、電力会社が一定価格で電力を買取してくれる、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)」を受けられます。
たとえば、太陽光発電の設置から3年で住まいを売却する場合には、FIT制度を受けられる期間が、あと7年も残っていることになります。
年間20万円の売電収入があるとすると、7年間では140万円もの収入になるのです。
こうしたケースの物件は、通常の売却価格よりも上乗せした価格で、売却できる可能性が高くなります。
そして2つ目が、蓄電池を導入済みであるケースです。
発電した電力を蓄えておける蓄電池があれば、貯めておいた電力で家電を動かしたりお湯を沸かしたりできます。
年間数万円~数十万円の電気代を節約できるうえ停電時にも役立つため、FIT制度期間が終了しても、太陽光発電が無駄になりません。
こうした理由から、蓄電池が導入された物件が、相場より数十万円~100万円ほど高く売れるケースは少なくないのです。
太陽光発電付きの不動産を売却するコツとは?
太陽光発電付き不動産を売却するコツは、太陽光発電の収支を提示し、買主に実績を示すことです。
最低でも1年間の売電実績を用意しましょう。
くわえて、メンテナンス記録も整理しておくと、定期点検をおこないながら丁寧に扱ってきたことを伝えられます。
さらに、交換して間もない部品があれば、その部品に関してはしばらく交換がいらないこともアピールできるでしょう。
このように、買主側にメリットがあることを証明できれば、希望する条件でのスムーズな売却が叶いやすくなるのです。